会長の時間(14)

古河東ロータリークラブ2024-25年度

会長の時間(14)

2024年10月14日 会長の時間 0

<米山月間>

先週の大髙司郎ガバナー公式訪問につきましては、会員の皆様方には、微に入り細に入りご理解ご協力を頂きまして誠にありがとうございました。会長としての大きな山を越したことで大変安堵しております。
 さて、10月の重点分野の1つである「地域社会の経済発展月間」については、先々週お話しましたので、今日はもう1つの「米山月間」について触れてみたいと思います。当クラブからは、佐谷道浩会員が地区の米山記念奨学会の米山学友委員に出向し、その重責を担って頂いております。また来月11/5(火)は、地区米山記念奨学会米山寄付増進委員の齋藤百合子様(古河RC)より米山についての卓話を予定しております。            
 その前にこれらの月間とは別に、ロータリー学友参加推進週間(10月7日を含む月曜日からの1週間=2024年は、10/7(月)~10/13(日))があります。これは、ロータリー学友をこの推進週間に、クラブの例会や奉仕プロジェクトに参加してもらうことを奨励しているもので、ロータリーが7つの重点分野を基に、地域社会や世界の人々の生活や環境の改善に取り組んでいることをロータリー学友に知ってもらい、更にはロータリークラブの会員となって、地域社会や世界へ貢献してもらえることが期待されているものです。ここで言うロータリー学友とは、RIでの取決めなので、インターアクト、ローターアクト、ロータリー青少年交換学生やロータリー青少年指導者養成プログラム(RYLA)・平和と開発の分野でキャリアを目指すロータリー平和フェローシップ・重点分野の関連研究のグローバル補助金奨学金と地区補助金による奨学金など利用した方々を言います。
 そして日本には、米山奨学金制度があり、同時に独自の元米山奨学生の「米山学友」というものがあります。米山学友会は、日本に33、海外に10あります。ロータリアンになった米山学友は302人、内3人がガバナーになっています。米山学友を中心に発足したクラブも8(内衛星2)クラブあります。当地区の2820学友会からも2019(令和元)年に発足した茨城ロータリーEクラブがあり、会員の中には地区委員も歴任し、ロータリアンとして活躍しています。
 彼らの日本へのまたその世話になった地域への恩返しには頭が下がります。近年では、ハイライトよねやまのVol.287に、「秋田県内の80代男性を保護したとして、本年1/18に秋田臨港署からバングラデシュ出身の米山学友であるカビール・ム ハムドゥルさん(1998-2000/秋田北RC)へ感謝状が贈られました。」とありました。
 また、本年1/1に発生した能登半島地震に対し、多くの米山学友から公益財団法人ロータリー米山記念奨学会へ次の義援金が送金されたようです。
①1975 年以前に日本へ留学していたベトナム米山学友その他の方々か1,907,841 円の義援金(同Vol.287)
②台湾米山学友会から、100万円の義援金(同Vol.287)
③スリランカ米山学友会とその関係者から、101,148円の義援金(同Vol.291)
別枠として、

  • ネパール出身の米山学友が世話クラブだった四街道RCへ2/27訪問し、2015年のネパール大地震の際の恩返しとして、17万円を同クラブ会長へ手渡しした。
  • マレーシア米山学友会とその関係者で3/9チャリティーイベントによる奨学金212,178円を被災した子どもたちを支援している認定NPO法人カタリバへ寄付した。(同Vol.291)
  • 4/27に被災地区のロータリアンと同地区の米山学友会の2人が参加し、炊き出しを提供した。(同Vol.290)
  • 9/15に第2610 地区(石川、富山)米山学友会から13人と第2660地区(大阪北部)米山学友会から24人が、それぞれ10万円と30万円の支援金を輪島市の学校の復興へ役立てるよう輪島教育委員会へ贈呈し、その後、合同奉仕活動として、能登半島被災地支援ボランティアをした。(同Vol.295)

ある米山学友は、「日本へ留学した経験を持つ私たちは、それぞれ異なるバックグラウンドを持ちますが、今回起きた地震で被災した方々を支援するために一致団結しています。私たちの思いは、被災した方々の生活を少しでも楽にし、復興への道のりを支援できると信じています。」また「過去の台湾での地震を思い出し、いてもたってもいられませんでした。今回のような能登半島の大きな被害に対し、義援金を送ることしかできないことがとてももどかしいです」などと綴っています。

その他にも、昨年8 月に茨城県つくば市で開催された米山学友による世界大会「再会 in 関東」実行委員会のメンバーであった朴貞子さんほかは、まず、本年6月に米山梅吉記念館へ寄付金を贈呈するため同館を訪れ、次に7月には、能登半島地震で被災し、甚大な被害を受けた七尾市の鵬学園(おおとりがくえん)高等学校に、スポーツ用具(バレーボールネット、バドミントンラケット等)の寄贈を行いました。翌日は同市で復旧支援ボランティアとして、がれきの撤去・運搬作業に参加した(同Vol.293とロータリーの友10月号)。このように直接、間接的に米山学友からの寄付金が募られており、被災地区へ送金された義援金を除き、米山記念奨学会に直接寄付された累計は1億3千万円にのぼります。恩返しとは言えすごいですね。

当クラブには、20年にわたる長き年月において、向学心があり学資負担が経済的に困難な地域の生徒、学生への奨学金を支援しているNPO法人を運営している桑原正信会員がおります。既に相当数の奨学生に対し6千万円を超える奨学金支給をしています。こちらも超ド破格の奉仕の心です。

米山月間は、当初、米山梅吉翁が逝去した4 /28を含む1週間を「米山週間」としていました。その後、東京RCによる米山基金から日本全地区や各クラブの共同事業とする決議や合意が行われた地区大会が、10 月だったことなどの理由により、米山週間は4 月から10 /1 ~7 日へと変更され、そして週間制度が「月間」となり、1983(昭和58)年の10月から日本独自の米山月間となりました。特別月間である10月は、クラブは特に米山奨学事業の意義を深く認識し、寄付金を募る活動をする。そのために米山奨学生や地区役員・委員の卓話を聞き、更に奨学会から提供される資料をもとにクラブフォーラムを開催したりすることが推奨されています。ロータリーの友10月号にも多くの特集が組まれていますのでご覧ください。
 将来日本と世界とを結ぶ「懸け橋」となって国際社会で活躍し、ロータリー運動の良き理解者となる人材を育成することにより、国際理解と親善に寄与されることを目的としたこの米山奨学金制度は、近年では年900人近くの奨学生を日本全国のロータリークラブで受け入れており、1957(昭和32)年からの累計奨学生は2万4千人で出身国は133ヶ国に及び、その壮大さに驚きを感じます。単なる寄付に終わる奨学金とは違い、この制度の特徴である「世話クラブとカウンセラー」を確立させ、交流を重視し、月1回の例会に出席して会員との交流によって日本の社会を知り、ロータリーの精神を学んでいます。正にこれこそが人道的奉仕の理念「超我の奉仕」です。何度かご紹介した渡辺好政元RI理事のロータリー樹による、クラブ奉仕という「根」から吸収された「水」と「栄養」はロータリーの根幹といわれる職業奉仕の「幹」に入り、「幹」の中にある「奉仕の理想」という道を通って「社会奉仕」、「国際奉仕」、「青少年奉仕」という枝や葉に届きまして、そして「ロータリー財団」「米山」という「花」を咲かせます。やがて多くの「実」を結び共存共栄となる訳です。どうぞ今年度の米山奨学生の「紀 雪晗」君に一声をかけてあげてください。気さくな紀君は笑顔で答えてくれますよ。

そこからが、「サービス第一、自己第二」、「自己に先立つサービス」の始まりです。そして、ロータリーのかかわりの始まりです。一緒にロータリーの行動をしましょう!ロータリーに関わりましょう!永遠の奉仕を目指して、クラブを活性化し、そして「仲間をやして、いクラブを作りましょう」。

私の職業奉仕として、寄付による税金の控除関係は別途お伝え出来ればと考えております。今日は、紀君のお話を聞くことが出来て大変うれしく思います。よろしくお願いします。

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