会長の時間(6)

古河東ロータリークラブ2024-25年度

会長の時間(6)

2024年8月12日 会長の時間 0

<ロータリーの目的>

皆様方の事業活動、他団体、町内会、同好会、サークルなどには、それぞれの事情に応じた目的や趣旨などがあると思います。ロータリーにもやはりその目的があります。本年度は、ロータリーにかかわり、クラブの活性化を目指す意味で、毎月の最終例会時にロータリーの目的の唱和を皆様にお願いしているところです。

会長の時間№2の「ロータリーのビジョン」でお話した通り、「手続要覧2022」の第1にロータリーの基本理念」として「超我の奉仕」と「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」、ロータリーの使命、中核的価値観、DEI、四つのテスト、決議23-34、ロータリーの目的、五大奉仕部門など があり、「ロータリーの目的」はP5に掲げられております。同時にその後の頁の国際ロータリー定款第 3条とロータリークラブ定款第5条にも、「目的」という表記で掲げられております。ロータリーに関わる基本理念という大事な冒頭部分とそれ以外の各々の規程にも顔を出しておりその重要性を伺わせます。

ロータリーの目的」は、「手続要覧2013」までは標準ロータリークラブ定款第4条でしたが、「手続要覧2016」定款第3条に、「クラブの目的」が加入されため、1つ順番項が下がりまして、以降は定款第5条「目的」となっています(この際、2016年度版は「第3条 クラブの目的」の原文は「Article 3  Purposes」ですが、既存の第5条「目的」[Object]と区別するため、上記の訳では「クラブの」が補足されています。と訳注されています。)。
 また、「ロータリーの目的」は、「ロータリーの綱領」の日本語訳を2012年に改訂し、「ロータリーの目的」となりました。1951年にRIにて改正され、幾度かの改訂を経て1989年に日本語訳された2012年改訂前の「ロータリーの綱領」は、原文の英語と比較して妥当でない、また内容や表現が理解しにくいなど、二十数年にわたり難解なものとされていました。私もそれを知る一人として読みにくさを感じておりました。綱領の和訳について世論調査や数年にわたる研究、委員会等を重ねて改訂に至った訳です。同時に「The Ideal Service」の和訳を「奉仕の理想」から「奉仕の理念」に変更したようです。「目的」と「綱領」の比較については別紙参照。

次に「ロータリーの目的」のそれぞれの内容について触れてみます。

第1 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること

 簡潔に分かりやすく言うと、クラブ奉仕(増強をする、親睦を深める)、出でて奉仕のための入りて学びて、例会出席が始まり。ロータリーの原点

~全てのロータリアンは何方かの推薦により選ばれて入会が出来ます。そこから新しい出会いが生まれ(異業種交流)、平等の立場で友愛、親睦が育まれ、人世の道場である例会で己を磨き、次なる奉仕の準備が整います。

第2 職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること

 簡潔に分かりやすく言うと、職業奉仕。ここが他の団体にはないロータリー神髄でありロータリーの根幹。

~第1のクラブ奉仕の続きとして、第2の奉仕部門である職業奉仕で、「四つのテスト」を常に照らし合わせ、磨きのかかった各自が己の職業にその磨きを活かし、社会に貢献(奉仕(Service))を成すべく、ロータリーは元々、一業種一人制であり、どのような業種も分け隔たりなく入会することが出来たことは、その業界の代表として選ばれた訳であり、意義ある事業の基礎として、ロータリーのモットー(標語)としての「超我の奉仕(Service Above Self)」と「最もよく奉仕するもの、最も多く報われる。(One Profits Most Who Serves Best)」を踏まえ、自らの職業のサービスレベルを高め、そのサービスは自らの職業で発揮し、それが社会貢献につながる訳である。


第3 ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、

日々、奉仕の理念を実践すること

 簡潔に分かりやすく言うと、青少年を含めた広義の地域社会奉仕の実践、第1と第2を踏まえた「奉仕の理念の実践」です。

~「奉仕の理念」である「他人のことを思いやり、他人のために尽くす」を根底に、「手続要覧2022」のロータリーの基本理念」第1の「社会奉仕に関する1923年の声明」を受けての「社会奉仕に関する1992年の声明」に、「ロータリーにおいて社会奉仕とは、ロータリアン一人ひとりの個人生活、事業生活、社会生活に奉仕の理念を適用することを奨励、育成することである。」(決議23-34他から92-286)として、序文に「奉仕の理念の適用を実行」することについては、「社会奉仕は、ロータリアン一人ひとりが「超我の奉仕」を実証する機会である。地域に住む人々の生活の質を高め、公共のために奉仕することは、すべてのロータリアン個人にとっても、またロータリークラブにとっても献身に値することであり、社会的責務でもある。」と声明を出しています。

また、標準ロータリークラブ定款第6条の3「五大奉仕部門」で、「…社会奉仕は、地域社会における積極的平和を目指すことにより、クラブの所在地域または行政区域内に居住する人々の生活の質を高めるために、時には他と協力しながら、会員が行うさまざまな取り組みから成るものである。」としており、「奉仕の理念の実践」が規定されいる。

第4 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること

 簡潔に分かりやすく言うと、国際奉仕の実践。第3「奉仕の理念の実践」に関する補完規定です。

~前段で「地域社会における積極的平和を目指すことにより…」としており、これは、2022年の規定審議会において積極的平和の文言を追加させる規定の変更があったように、この「社会」は、青少年を含めた広義の「地域社会」であり、国際社会をも含むと解されるが、その補完をする意味で、別途この規定を掲げ、国際社会に係る「国際奉仕の実践」を意味するものである。最後は全世界に第1と第2を踏まえた「奉仕の理念の実践」です。

6/4前年度のクラブ奉仕委員会の一年を振り返っての卓話で触れました、渡辺好政元RI理事が2008年RI国際協議会にて「ロータリーにおける職業奉仕の重要性について」講演した際に使用された「ロータリーの樹」を思い出していただくと、根っこの部分が第1の知り合いを広め、親睦、クラブ奉仕で、幹の部分が第2の職業奉仕、そしてこの2つがしっかりと根が付き、太い幹となれば、「奉仕の理念が奨励し、育むことになり」、丈夫な枝の第3.4の社会奉仕、国際奉仕、青少年奉仕が出ることになり、ロータリー財団、米山記念奨学などの実がなることになります。

最後に、1976年RI理事会は、ロータリーの定義を101字で、「ロータリーは人道的な奉仕を行い、 あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、 かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目指した、 事業及び専門職務に携わる指導者が世界的に結び合った団体である。」としております、ロータリークラブとは何ですかと尋ねられたら、「奉仕団体です。」とか、「寄付することが目的の団体です。」とは言わずにこの文言を思い出してください。

そして、このロータリーの目的を鑑みまして、どうか皆様、一緒にロータリーの行動をしましょう!ロータリーにかかわりましょう!永遠の奉仕を目指して、クラブを活性化し、そして「間を増やして、いクラブを作りましょう」。

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