会長の時間(5)
<会員維持・増強月間>
今月は、「会員維持・増強月間」です。会長の時間№3でお話したようにRIの重点分野7つの項目に関する特別月間以外の1つで、新年度が開始してこの時期に会員増強に力を得ないと、次の月以降は、入会する比準が比較的順を追って少なくなっていきます。いわゆる7.8月以後は、増強<退会という算式により会員数が減少傾向となっていく訳で、12月と最後の6月が最も多く退会(年会費支払い前)するデータが出ています。このことから上半期の7~12月は是が非でも“会員を増やす努力が必要”となり、下半期は“退会防止である会員の維持”に努めなければなりません。
ステファニー A. アーチックRI会長は、最優先事項として、①世界積極的平和構築②魅力あるクラブ作りのため行動計画による会員増強、クラブ奉仕、奉仕プロジェクト③ポリオ根絶を訴えており、ここでは会員増強月間でありますので②の行動計画による会員増強のについて述べられている一部を掲げます。
- 活動をしやすく、クラブでの体験を魅力的なものにするために、ロータリーの行動計画があります。→ここからロータリーのマジックが始まる。
- 種々変更を加える必要性があり、変化に対して不安を感じるかもしれない。→私たちがともに変化すればそれも和らぎます。
- クラブがより良くなるために変化し、ロータリーの強さを維持できるように、会員全員が行動計画の推進者になっていただきたい。→行動計画は、継続も踏まえ、最善のアイデアは捨てずにそれを土台として築いていく。
- 行動計画は、クラブの体験をよりよくするのに役立つ手段である。→今後の各会員の今後に影響力がある。
- 各会員は、クラブリーダーが創造的に考え、既存会員と将来の会員のために魅力的な体験を生み出せるよう(ロータリーのマジックが始まるよう)後押しする。→長年、同じ方法で物事を行ってきたのであれば、おそらくそれは見直す時が来ています。行動計画は、クラブの強みを活かし、弱みを改善するうえで役立つものです。
- 会員が減っている場合は、クラブ会員が何を望んでいるかを尋ね、地域社会のニーズも考慮しましょう。→クラブが長年変わっていないからと言って、誰も変化を望んでいないわけではありません。
- 心からクラブへの帰属意識を持たずにいる会員がいる。→だからこそ、多様性、公平さ、インクルージョン(DEI)を広めることが重要です。
- 奉仕の心と実行力のある人は誰でも、ロータリーに属しています。行動志向の次世代の人たちをオープンな心で迎えてください。→たとえ異なるタイプの人であっても、DEIを受け入れれば共通の目的のために結束しやすくなります。ともに献身し、力を注ぐことになるでしょう。としています。
そして大髙司郎ガバナーは、地区行動目標の第1番目に、①DEIの促進として、
(1)多様性:全てに門戸を開放する
(2)公平性:誰もが公平で大切にされる
(3)インクルージョン:多様性を受け入れ、互いに認め合い、皆が活躍できる
この様な環境であるかを常に認識し、DEIを推進してください。としており、
次に第4番目に、④会員維持率の向上と増強ということで、クラブにDEIを取り入れ強化し会員維持力を高めよう。会員増強は最大の課題。「仲間を増やし共に成長しよう」。待っていても、入会希望者は現れません。全会員が協力し、クラブを活性化しよう。7月から10月までの4ケ月間を会員増強強化月間として、11月の地区大会で表彰します。と掲げました。
その他、⑫メークアップ奨励策として、クラブ間交流施深め、情報交換をし、他クラブの雰囲気を体験し、他クラブにおける見習う点を自クラブに取り入れましょう。他クラブの活動を垣間見ることも必要、名刺交換から交流が始まります。まずは近隣クラブのメークアップから始め、クラブでの体験を魅力的にものにしましょう。とあります。当クラブの13年振りの施策と一致したわけです。
また会員基盤向上としての地区の数値目標は、地区2,000名復活を目指し、各クラブ純増8%増となりました。別添の通り、地区の期首会員数は、2011年度では2,000名を上回っておりましたが、年々減少傾向にあり、ついに2021年度からは1,800名に低迷し続けており、2023年に衛星クラブの立ち上げなどにより微増したものの、当年度は1,865名からのスタートとなりました。大髙ガバナーは当初、各クラブ2名純増としておりましたが、6/23のクラブ活性化セミナーから、地区2,000目標に向けて各クラブ純増8%が必要となりました。
当クラブも2010年度の49名から減少傾向も2017年度の画期的な地区では初めての「衛星クラブ」誕生によりいっきに10名の増員となりました。しかしその後、数名の増員を図るも退会者の続出により当期首では47名(内、衛星クラブ6名)となっております。別添の通り、退会者の所属年数ごとの内訳は、いつも乍らのロータリーを知らずしての5年未満の退会者より、11年以上のベテラン会員の退会者が多い事を注目する必要があります。これは東クラブだけでなく地区全体としてもいえる事であります。この辺りをまた注視して頂きまして戦略計画を練っていきたいと思います。
2015年RIの理事会で、「ロータリーは時代について行かなければならない、
ロータリーは時代に適応しなければならない、ロータリーは将来への備えが出来なければならない。」と決定したので、変化してはいけないもの、変化してよいもの、変化しなければならない事、クラブの現状を踏まえ、地域社会に即したビジョンと戦略計画を目指したいと思います。
会員の維持については、増強は、多くの会員を入会させた、だけでなく、どれだけ多くの会員を維持できたかも重要となります。穴の開いたバケツのように入れても入れても、漏れ出していては何の意味もありません。 こんな時には、穴を修復したり、バケツを交換する必要があります。会員はなぜ退会するのでしょうか?RI資料の退会の理由例示と退会防止例を別添資料としてありますので、ご覧いただきまして思うところがあればそれぞれの是正を考えていきましょう。
次に2017年11月号「ロータリーの友」に掲載されたアンケート調査結果です。ロータリーを続けるわけ訳は? 第1位は異業種交流、第2位は友人、仲間が出来る、第3位は自己研鑽の機会がある、第4位は例会が楽しいの順でした。 これは、他の団体にはない正にロータリーの魅力であり、会員維持のヒントとなります。クラブ戦略計画により、ロータリーの魅力を取り入れ、会員の維持の必要性を考えましょう。
人が集まらないクラブの特徴は、毎年何となく増強、目標は毎年1~2名程度、会長と増強委員長のみが何となく声掛け程度と東クラブにも当てはまる箇所があります。ロータリーの一番大切な財産は会員です。堅固な会員基盤があれば、クラブに活気が持たされ、クラブの存在感が高まり、地域社会でのロータリーの奉仕力がさらに高まります。企業や団体などは、時代の変化とともにその変化に対応すべく新しい行動に挑戦していかなければなりません。何もしなければ現状維持と思いきや、私は衰退すると考えます。誰もがわかっている事ですが、とはいうものの変化への対応への重荷を背負いたくはないのでしょうか?これは、成功への近道を選ぶかやらないリスクを背負うかではないでしょうか?増強(クラブ戦略計画)も同じです。皆さんの選択に掛かっています。やるんでしょうか?やらないんでしょうか?企業、ロータリーにおいてもパラダイムシフトは必要であると考えます。
会員増強は、まず、会長と会員増強委員長さんが断固たる決意をもって実行していく覚悟でありますので、どうぞ、クラブ全員の責務として望んで頂けるよう切にお願い申し上げます。
以前ご紹介した2840地区の田中久夫Pガバナー(高崎RC)の会員増強に必要な三種の神器(3点セット)は、①新会員推薦書、②クラブの略歴書、③ロータリーとは?の質問に答えられる準備の3つですが、当クラブは既に皆様方に配布(不足の方は当クラブHPでダウンロード可)しておりますので、毎日お持ち歩きください。
また、当クラブは、過去に外部卓話やクラブ協議会を通じ、増強、増強と毎回、毎年聞き入れまた協議するものの、増強の必要性などご理解できたと思いますが、いざ行動となると、誰かがやってくれるという事で、毎度決まった方々のみが動くだけで、いつも「おんぶにだっこ」していいないでしょうか?私を含め、いつまでその方々にお願いしているんでしょうか?私たちは、東クラブは変わらなければなりません。そのためには、一致団結して皆さんで変えましょう。増強しましょう!増強は全会員の責務であります。あれこれ、理論でなく実践あるのみです。
どうか皆様、一緒にロータリーの行動をしましょう!ロータリーに関わりましょう!永遠の奉仕を目指して、クラブを活性化し、そして「仲間を増やして、強いクラブを作りましょう」。