会長の時間(25)
<何処に行く日本、そして古河東ロータリークラブ>
あけましておめでとうございます。会員の皆様方におかれましては、新たな年の初めを迎えられ、健やかにお過ごしの事と、心よりお慶び申し上げます。昨年は格別のご支援、ご協力を賜りまして厚く御礼申し上げますとともに、本年も相変わらぬご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。昨年は、自然災害、円安や生活必需品の値上げ、海外情勢の変化など多くの問題がありました。半面、パリオリンピックやパリパラリンピックでは予想外のメダルラッシュや大谷翔平のメジャー初の50,50達成など明るい話題もたくさんありました。
今年はどんな年になるのでしょうか。ご存じの通り、今年は十二支でいうところの「巳(み・へび)」年にあたり、十干(じっかん)では、二番目の「乙(きのと)」の年です。
また巳は、神様の使いとして大切にされてきた動物で、脱皮を繰り返すことから不老不死のシンボルともされております。そして乙は、「木」の要素を持ち、草木がしなやかに伸びる様子や横へと広がっていく意味があります。このような事から干支の「乙巳(きのと・み)」は、「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく」年になると言われいるようです。はたして日本は、また古河東ロータリークラブは、どのような方向に風向くのでしょうか。私は本年度、会長の立場でございますので、他人事のお話は出来ませんので、現実のお話をしたいと思います。
まず、日本の企業の99%以上である中小企業における2025年問題からです。日本の団塊の世代である75歳以上の後期高齢者(国民の1/4)が2025年から、医療・介護需要が増えるとともに、生産年齢人口の減少が同時に起こり、社会保障制度や経済に大きな影響を与えるという問題となります。 さらに、労働力不足、消費と地方経済の停滞となるので、経済活動の縮小が予想され、日本社会全体に深刻な影響を及ぼす可能性があるとされています。これには、AIなどの技術革新の発展が欠かせず、これにより今までの生業が少なくなる一方で、新しい生業が生まれるので、我々は新たなスキルを習得する必要が出てきます。更には業務の改善(Equity)を図り、生産性を向上し、eラーニングなどの研修を実施し、職場環境を快適(Inclusion)にして、多様性に富んだ人材を受け入れる事(Diversity)が肝要となります。
古河東ロータリークラブの会員が減少し続けていることは何度もお話した通りであります。ロータリーの最優先事項は、会員基盤の成長と多様化によって地域社会をより良く反映したクラブをつくり、あらゆる文化、経験、アイデンティティのある方の参加を促すことです。ロータリーは、さまざまな人が参加できる開放的な組織、全ての人に公平で、善意を築き、社会に役立つ組織づくりが必要となります。多様性、公平さ、開放性(DEI)を最優先とすることは、我々会員の責務です。今後もどうぞ、ロータリーにかかわっていただきまして、永遠の奉仕を目指して、クラブを活性化し、そして「仲間を増やして、強いクラブを作りましょう」。