会長の時間(7)
「例会等の種類」
本日は、本年度初めての移動例会となりました。通常の例会ではできないお話しやお尋ね事など、大いに語り合い親睦を深めてください。ところで、例会には色々な種類がありますのでご紹介します。
<クラブの会合>
通常例会
例会は、細則による日時に、定期の会合を開かれる。 この会合は、直接顔を合わせての例会、オンライン例会の組み合わせ(ハイブリッド)など自由である。 また、クラブによって細則により、例会を最低月2回以上とすることができるなど、例会のスタイルも様々な形をとることができる。なお、ローターアクターもロータリークラブやロータリークラブの衛星クラブの例会に出席できることとなった。この通常例会こそが、前回の会長の時間の「ロータリーの目的」の「第1 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること」であります。例会の始まりはロータリーの原点です。「出でて奉仕のための入りて学びて」の始まりです。平等の立場で友愛、親睦が育まれ、人世の道場である例会で己を磨き、次なる奉仕の準備が整います。そして、己の職業にその磨きを活かし、社会に貢献(奉仕(Service))を成すべく、ロータリーの2つのモットーを踏まえ、自らの職業のサービスレベルを高め、それらを活かし次は、「奉仕の理念の実践」となる訳であります。
家庭集会
会員宅などを持ち回りして、少人数で開く懇談会であり、アットホームな雰囲気から公式な会合では言いだせない初歩的な質問なども気安くきりだせる会合です。主に、ロータリー情報伝達を目的に行われるものが情報集会となる。各委員会やある任意のメンバーでの会合となる。炉辺会合、座談会、炉辺談話、情報集会などともいう。今年度は9月に6班に分かれて実施予定です。
クラブ協議会
クラブのプログラムと活動(クラブ奉仕活動、クラブ奉仕プロジェクト)の予算と計画、その進捗状況もしくは会員教育について協議するために開かれるクラブ会員全員の会合である。また、クラブは地区大会、IMの直後にクラブ協議会を開催するように奨励されています。そしてクラブ協議会は少なくとも年4回は開催されなければならないとされているが、実際はガバナーまたはガバナー補佐の公式訪問時も開かれるので、合わせると年6回となる。
クラブフォーラム
奉仕理念、クラブ管理運営、委員会活動などの問題点について自由な意見を述べ合う討論会。この際の結果や決め事に拘束力はない。クラブ協議会との特段の差はない。
ガバナー公式訪問
各クラブは、地元の地区ガバナーとの公式的に出会う年一回の大切な機会である。ガバナーはその年度のRIテーマを説明し、その計画や目標に対し、各クラブが行動するロータリアンの意欲を喚起させる。また、クラブの実情や問題点について率直に討議し、指導をする。
クラブ定例理事会
毎月一回定例理事会が開催される。理事会はクラブ運営上の最終の決定権と責任をもっています。理事会の議事録は、開催後30日以内に全会員が入手できるようにする。この他、臨時理事会や非公式の持ち回り理事会、被選理事会などがある。理事、役員総数の過半数出席で定数を満たし、その過半数賛成にて、可決確定する。
クラブ年次総会
クラブ細則により毎年12/31までに年次総会が開催され、役員選挙が行われます。 また、現年度の収入と支出を含む中間報告および前年度の財務報告を発表します。会員総数1/3出席にて定足数を満たし、その過半数賛成にて、可決確定する。この他、クラブ臨時総会(改正案予告の内容を総会日の21日前までに知らせなければならない)があり、会員総数1/3出席にて定足数を満たし、その2/3賛成にて、可決確定する。
<地区ほかの会合>
地区チームラーニングセミナー(District Team Learning Seminar) ~旧DTTS
次年度の地区の各委員長を含む地区委員、ガバナー補佐(=チーム)に対して、国際協議会の後でPETSの前に、RIのテーマ、地区の優先事項や目標等について学び、次のPETSや地区研修・協議会において、各クラブへ支援ができるように、会長エレクトやクラブリーダーへのレクチャーを実に付ける。
会長エレクト研修セミナー(PETS:Presidents-Elect Training Seminar)「Training」→「Learning」 ~PELS ?
ガバナーエレクトが、次年度のクラブ会長全員のための研修、教育プログラムのことで、少なくとも1日半のセミナーとなります。ガバナー補佐、地区ラーニングファシリテーターも参加となる。このセミナーは毎年、 なるべく2、3月中に行うようにと奨励されている。
地区研修・協議会(DTA:District Training Assembly) →「Training」→「Learning」 ~DLA?
毎年1回、地区内全クラブの次期会長、幹事、委員長などの国際ロータリー(RI)理事会が指名した、次期クラブ指導者が集まる丸一日の知識・情報交換の場である。 国際協議会(2/15より前に開催されることになっている)の後で、国際大会の日程と重ならないような日を選び、なるべく3~5月中に開催することになっている。
地区大会(District Conference)
会員同士の親睦を深め、実のある講演を実施し、各クラブやロータリアンへ表彰、各クラブの紹介を通じて、ロータリーのプログラムを推進するために、毎年、各地区で開かれる会合である。全ロータリアンと家族が出席可能。ガバナーの所属クラブがホストとなる。(2820地区は所属クラブの負担減策として該当の分区がコ・ホストとなっている)
都市連合会(IM:Intercity Meeting)
IMはインターシティーミーティングの頭文字で、近隣都市の複数のクラブで実施する都市連合会のことである。近隣クラブが共通のテーマで語り合い、知己の輪を広げるものであり、クラブ間のフォーラムと懇親会を実施する。またはセミナーと懇親会の形式がある。テーマはロータリーのこと、地域社会のこと、時事ネタなど、今、考えなければならない問題点など、多岐にわたる。 この会合の大切な目的は、会員相互の親睦と知識を広めることであって、さらに、会員にロータリー情報を伝え、立派なロータリアンの養成にある。そのため、経験豊かなリーダーの下で、ロータリーの奉仕理念を学ぶことができる会合である。
<RIの会合>
国際協議会(International Assembly)
ガバナーエレクトにロータリー教育を行い、運営上の任務を指導し、鼓舞奨励し、次年度のプログラムや活動の実施方法を討議・計画することを目的とする。 毎年、2月 15 日までに開催される。
RI理事会(RI Board)
RI の管理主体として RI のすべての役員、委員会を統括管理し、ロータリーの目的推進のために必要な方法を講じ、また決定されます。ロータリーの全般的な項目について重大な権限を持つ機関である。
規定審議会(Council on Legislation:COL)
RI の立法機関として組織規定(RI定款と細則、標準ロータリークラブ定款のみ)を改正する権限を有し、組織内から提出された制定案と RI 理事会のみが提案できる見解表明案について審議決定します。規定審議会は3年に一度招集されます。 制定案と見解表明案の提出期限は、規定審議会の開かれるロータリー年度の前年度の12/31までになります。
決議審議会(Council on Resolutions:COR)
決議審議会は毎年開催され、組織規定文書に記載されている以外の、地域的または運営的な事柄に関するもので、ロータリー世界に影響を与える案件が理想である。現在では電子的コミュニケーションを通じて招集され、組織内から提出された決議案は審議され決議審議会で少なくとも過半数の賛成で採択されます。
誰もが初めから立派な ロータリアンではない
新会員のあなたは 「ロータリーを学び」
そして 「ロータリーで学ぶ」
情報研究会発行 「今日からロータリアン」 2024年7月発行一部転載